
- 浄土真宗のご本尊はなんでしょうか?
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浄土真宗の御本尊は「阿弥陀如来」「阿弥陀仏」です。それ以外の仏さまは安置しません。
御本尊が画かれた「御絵像」を最近ではお仏壇屋さんで求める方が多いようですが、本来は御本尊は脇掛と一緒に、お寺にお願いして、本山からお受けするものです。
脇掛とは、御本尊の両脇にお掛けするものです。向かって右は「歸命盡十方無碍光如来(十字名號)」をお掛けした場合は、左には「南無不可思議光如来(九字名號)」をお掛けします。また向かって右に親鸞聖人の御影をお掛けした場合は、左に蓮如上人の御影を安置します。「仏壇屋で買う御本尊と本山でお受けする御本尊はどう違うのか?」
本山でお渡しするものには、次のように必ずお裏書きがあり、当代御法主(現在は26世大谷光見御法主台下=聞如上人)の落款があります。- 方便法身尊形
- 大谷本願寺 釋聞如(法主印)
- お仏壇とはどういうものでしょうか?(私たちにとって、お仏壇の意味とは?)
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お仏壇は「亡くなった家族やご先祖を祀る場所」と思っておられる方が多いようですが、浄土真宗においては、それだけの意味でお仏壇を置くわけではありません、お仏壇の正面には必ず阿弥陀さまが安置され、まわりには綺麗なお飾りがありますが、その様子は阿弥陀さまの世界「極楽浄土」をあらわしています。
自分の家族やご先祖が、阿弥陀さまのお導きで仏とならせて頂いたことへ日々感謝申し上げたいという心が、家庭にお仏壇を置く主な理由ではないでしょうか。
人間は誰も一人で生まれてきたものはいません。互いに支え合って生きている私たちですから、家族が元気であればなおさら感謝の心を持ちたいものです。お仏壇は誰かが亡くなってから買うものではないのです。
かつては、お仏壇を安置する仏間を中心にして家の設計が行われたと聞きますが、今はその逆のケースも多いようです。住宅事情など、やむを得ない理由があるにせよ、家族みんなが集まるお仏壇であって欲しいものです。